中国へ来て1週間が経ちました。
アメリカで1ヶ月以上も滞在していた事が遠い昔の事のようです。
今回はCMDI(中国山岳ガイドトレーニング協会)のテクニカルアドバイザーでもある友人のオリビエ氏とペツルやミレーでおなじみ、ボルダリングやアイスクライミングのワールドチャンピオンを始め、アルパインでのアイスでもワールドクラスのダニエルデゥラック氏と協力によるボルティングトリップ@中国に参加しました。
ダニエルと言えばミレー/ペツル社のマスコット的存在でもあり、シューズの箱やペツルのカタログで数十メートル落ちるテストの写真、アフリカ、マリでのクライミングドキュメンタリーなど数々の名前をヨーロッパから世界へ残し続けている、僕が大尊敬する数名のクライマーの1人です。
ダニエルとは2011年、中国で行われたペツルトリップを始め、去年パリのベルシーで行われたワールドチャンピオンシップなどでも会っていて、いつも暖かく迎えてくれる、人間的に大きな人でもあります。
オリビエとは8年以上のお付き合いがある大親友。フランスのシャモニーで山岳ガイドをした後、チベットの山岳ガイド学校にて教師として数年滞在後、日本にも少々滞在し、今は中国では超有名人になったスパルタ山岳ガイドコーチです。一昨年のペツルトリップの立役者としても知られていて、中国の山岳ガイド連盟とのコラボ?で世界に通用するガイド育成に貢献しています。
さて、ここはそう、ヤンソウ。北京から飛行機で2時間ぐらいの場所にある、水墨画で有名な場所桂林近くの観光名所です。
2000年にアメリカ人のチーム(トッドスキナーなど)が来中し、この場所を開拓し始めました。有名な場所はムーンヒルという有料の公園内にある美しい石灰岩のアーチ。そこに数本のルートを開拓しペツルのポスターにもなったことで有名になり、2003年頃から世界各国のクライマーが集まり始めました。
2005年頃からさらに人気が増し、タイはクラビー、中国はヤンソウというイメージが定着しました。ヤンソウの街には10以上のクライミングガイド会社があり、人気は今も変わらずあります。日本からも大勢のクライマーがくる事で有名です。
色々と問題もある場所ですが(アクセスなど)今後も大きく発展していくエリアだと思います。
そんな場所には手つかずの未開拓エリアがいくつもあります。その一つでもあるエリアに今回は絞り、4日間のボルティング(開拓)セッションが始まりました。
以下、写真でお楽しみください。
ダニエルとCMDIで行くボルティングトリップ 街の看板 |
洞窟の入り口にて |
洞窟内(トレジャーケーブ右(仮名)) |
トレジャーケーブからの景色は絶景 人気のエリアになる事間違い無し |
開拓王 ダニエル氏 |
作業中 |
作業中② |
このケーブないのメインとなるルートをボルトィング中 |
今回開拓したエリアのトポ(計16本:5.10b〜5.13a) |
開拓チーム |
トレジャーケーブからの夜の景色は圧巻です |
僕自身もペツルトリップ以来の久々の中国。ジメジメ感がたまらない季節であり、最高のコンディションでのクライミングではないですが、岩は岩ですのでばっちり登れます。雨期の季節ももう直ぐそこいます。
残り1週間の滞在、満喫します!