2011年11月2日水曜日

ペツルロックトリップ@中国 サマリー

泥まみれのアプローチパス。
泥の付いたシューズの重さは通常の2倍以上。
アルパインのトレイニングかの様な悪いコンディションの中、
第9回のペツルロックトリップが開催された。

総参加数は約500人(把握不可能)
世界からクライマーが小さい村に集まった。
クライミングのコミュニティーは狭い。
どこかの国で一度は会った事のある人々が再会、
握手、ハグ、そしてキス、様々な文化が入り交じった
風景がゲッテゥー村に広がった1週間。

ペツルロックトリップ初のアジア、中国。
過去にはペツル母国のフランスを始め、アメリカ、メキシコ、ギリシャ、
そして来年はアルゼンチン、回数を重ねるごとに大きなイベントになっているという。
まさに国際クライミングイベントを引っ張るパイオニア的存在のイベントがペツルロックトリップだ。



イベント参加の目的は、親友であるオリビエ氏と中国山岳協会へのヘルプ、そして自分自身でも楽しむ為、このイベントが決定した瞬間からこの日を楽しみにしていた。そんな現地での天候は雨雨雨。僕がいなかった最終日はどうやら落ち着いた天候になっていたようだ。

そんなイベントは、想像以上に悪天候だったため、目的であった満足な登りは出来なかったが、クライマー同士の出会いが全ての価値を位置づけた。

ただ、スペインの開拓王、そして世界最強とも言われているダニーアンドラーダの開拓したルートを一本でも登りたい目標はあった。グレートアーチにセットされた4ピッチの8c。その1ピッチ目の8a+を目標に頑張ったが、夢となって散った...。しかし素晴らしいルートだと思う。再度チャンスが訪れたら是非再チャレンジをしたい。

そんなこんなの風景を写真にて紹介したい。


ペツルロックトリップメイン会場


まずは村の女性とショット!


日本から参加の兼原さんと新田くん お話できる時間が余り無かったのが残念 頑張れ日本!!


レイジードラゴンケーブ 7b by Daniel Adnrada


「グレートアーチ」 メインエリア


アーチ内の風景①


アーチ内の風景②


アーチ内の風景③ クライマーはフランスヤング弾丸スターのエンゾー君 8bを2本目でRP


ベトナムで一緒に登ったオンスロー。巨大なマッスルの持ち主だが5.13を登る強者


今回のペツルロックトリップのキーパーソン、オリビエと


4日目のサプライズパーチー。さあ何人の有名クライマーを数える事ができるか?


クライミングも世界レベルだがDJスピンも世界レベル!ヘビートーキースモーカーのデイビッド

僕の帰国日に行なわれたフラッシュデモコンテスト。スペインのダニーが4ピッチの14cをレッドポイントしたようだ。親友のクリスシャーマのビレイによりこのイベントの魔者が決まった模様。詳細はこちら

今後も開催されるペツルロックトリップ。レベルなんて気にせず、とにかく世界のクライマーと一度に交流が持てる最高の場所としてもっと日本人にも参加してもらいたいと思う。

あっという間の6日間。出発当日は羽田発にも関わらず成田空港へ行ってしまた事件から始まり、帰りは北京空港で僕のカバンが紛失し3時間も中国人と言い合った午前3時、様々な出来事が良い経験になったと思う。中国は今後も新しいクライミングエリアが増え、アジアを代表するデスティネーションになる事は間違いないが、クライマーとしてのモラルを同時に教育する必要が中国にはまだある。クライミング文化を欧米人を中心に中国へ持ってきた事は素晴らしい事だが、開拓しっぱなしではなく、その村/街の人々の生活を尊重しながら、中国の文化を大切に残し、自然の中で遊ぶ健全なスポーツとして広まってくれればと思う。

謝謝

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