2011年12月31日土曜日

新年あけましておめでとうございます!




今年も宜しくお願いいたします!

鈴木直也
アドベンチャーシーカーズ

2012年カウントダウン アルバム

ブログ久々です。
ギリシャから更新なし!ごめんなさい!

と気づけば明日で2012年ですね。
今年は長かったです。

歴史的に残る大震災、日本人として今後の行き方を改めて
考えさせられました。でも今をとにかく生きようと思った瞬間でもありました。

複雑な気持ちから始まった海外ツアー、4月に中国、5月にアメリカ、7月にはイタリアとドイツ、9月に中国へ戻り、11月はギリシャへと、様々な場所での新しい出会い、そしてガイド業としてお客様へ感動をシェアできる事ができた1年でもありました。

そういう1年を振り返ってみると、既に懐かしいと思うワンシーンが頭に浮かびます。

4月は中国のヤンソウでガイドをした後、ペツルトリップの下見と開拓でしばらく小さな村で滞在していました。


ガイドで中国のヤンソウへ 定番のムーンヒルにて


ゲッテゥー村へ移動 一足先にペツルロックトリップの開催地となった場所へ 子豚が歓迎してくれます


メインエリアのグレートアーチは圧巻



4月はレッドロックでガイドでした 最高の天気に恵まれました



来年も4月にガイドで行きます。この場所は学生時代から数えると何回行ったかな...


7月はパラクライミング世界選手権でイタリアへ 日本チームの専属コーチ、そしてチームミレーアスリート『ロックベル』で世界一を狙いましたが、残念ながら4位に終わりました


日本チームの皆さん 来年はフランスです!ガンバ!


岩本選手


再びゲッテゥー村へ 今度はペツルロックトリップ参加で行きました


600人を超えるクライマーが世界から来たようです。日本人選手も頑張ってました!!


再び、メインエリアのグレートアーチ 14のマルチはスケールがでかいです


今年はカリムノスへ下見も行きました ガイドとしての場所が一つ増えました


ロマンチッククライミング度はマルセーユのカランクに並びます


僕も楽しんじゃいました


石灰岩の宝庫です

2011年も涙あり、悲しみあり、そして感動ありでした。僕自身にも色々な出来事がありましたが、周りには沢山の支えてくれるお客さまやお友達がいて、つくづく幸せものと感じています。

来年も沢山の場所でガイド業を中心にたくさんの人々へ感動をシェアしていきたいと思います。

また、今回3.11に起こった震災の被災者の方々へ深い哀悼の意を捧げます。同時に被災された皆様に対し、心よりお見舞いを申し上げます。そして原発事後で今も苦しんでいる方々へ、何も出来ない僕にも何か出来る事があれば、日本人として、『絆』を大切にし、チームワークで頑張ってエールを送り続けたいと思います。

2012年のアドベンチャーシーカーズは海外ガイドを中心に、国内でのクライミング講習も引き続き行います。

たくさんの感動をありがとう。
そして、来年も全力で皆さんに素晴らしい時間を
クライミングを通じて過ごせたそれ以上幸せな事はありません。

2011年、ありがとう。

鈴木直也

2011年11月21日月曜日

Greek Taste

本日日本へ帰国します。
ただ今ミュンヘンは晴れ、飛ぶまで半日あるのでボルダーワールドへ。時間があればオーストリアへクライミングに行けるのですが、友人は皆お仕事で山へ...マウンテンスキーの準備だそうです。淋しくプラスティックで楽しみます。今年は雪山復活しようかな...。10年以上やってません。

さて、カリムノス島クライミングも無事終え、新たなガイドデスティネーションとしてほぼ確定しました。地元にいるフランスクライミングガイドのサイモン氏とも会え、今後色々な展開ができるかもです!

さて、そんな場所にも勿論日本人には4名ほど会いました。アジア人が少ないので、会えて嬉しかったです!残りの数日間、ガンガンハードルートを登ってもらいたいです。

一応ギリシャだったのですが、イメージにもあるギリシャ神話に出てくる様な石像や建物は一切みていません。それどころか岩しか見ていません。しかし、ある意味でのギリシャの文化には触れました。島民達はとても面倒くさがりやで、陽気で、毎日と平凡と、そしてシンプルに過ごしている、これですよね、本来の人間のリズムって。到着した時はイライラしましたが、数日でこの島のリズムに慣れ、「ココでもしばらく生活できるな」とも思いました。

2000本弱のルートがこの島にはあります。まだまだ開拓可能です。特に!大好きなマルチルートは少なくとも100本は開拓可能です。

そんな場所で沢山の写真をとりましたが、その数枚をご紹介します。カリムノスの魅力をシェアできたら嬉しです。




良くありがちな写真(恥)


今回お世話になったミレーギアー達


カリムノス島となりのテレンドス島でマルチ


顔が邪魔ですが、絶壁にいる羊見えますか?


5ピッチ目


6ピッチ目


頂上にて


トップクラスの石灰岩クオリティー








ローップ!!海が神秘的。


大好きなショット グランデグロッタ前にて


人気のパノラマエリア


カリムノス島の代名詞:グランデグロッタ





出発前の早朝にお勧めルート(End of your Journey's route)を登る

カリムノス島の簡単なスライドショーを近々行ないたいと思います。
スポーツクライミングの天国、カリムノス島。そして絶景でのマルチクライミングも
思い切り楽しめる場所、カリムノス。 素晴らしい下見ができました。

鈴木直也

2011年11月17日木曜日

Day 1 @ カリムノス島

午前3時に時差ぼけが原因で目が覚めた。
隣の部屋の人のイビキが非常にうるさく
全く寝れないまま朝となる。

頭痛と寒気で朝が始まったが、
太陽が岩場を照らし始めた瞬間
元気になった。

今日はスクーターを借りて島の中腹部分まで移動。
太陽が当たるエリアを探し求め、数カ所のエリアで登る予定だった。


宿泊先のバルコニーからテレンドス島が見える。ここには10ピッチのマルチルートが2本あり、明後日登る予定。ガイドルートに最適かな?


今日のエリアの下には青いエーゲ海




眠たさとの戦い




最近老けたなー


明日はカリムノスのメインエリアでもあるグランデグロッタへ!この石灰岩のカーテンをピンチしまくります。

メモその1:カリムノス島のベストシーズンは10月。相当な雨男でない限り雨に出くわすことはない。1年を通じて登攀は可能だが、8月は暑いので避けたい。エーゲ海と言えば透き通った青い海。ダイビングも有名らしいが、近年はクライマー人口がダイバーの倍以上らしい。島での移動はスクーターかバスだが、自転車があれば便利。

2011年11月14日月曜日

カリムノス島へ



前から気になっていたカリムノス島。
ギリシアのエーゲ海に浮かぶ島。

いつかココでガイドをしたいなと思っていた場所。
そん場所へ下見に行ってきます。勿論クライミングもやりますよ。

ネット環境がどうなのかまだ未定。
でも出来る限りブログ更新しますね。

今回のメンバーはドイツ人クライマー/ガイドの愉快な面々。
いつものフレンチクライマーは中国の新たなる開拓の為今回はパス!

島全体がクライミングのスポットだらけ。
石灰岩の島カリムノス。クライマーなら一度は行きたい場所である。

自分のクライミングだけではなく、クライミングの魅力がガイドを通じて伝える事が出来たら、それ以上幸せな事はありません。新しい場所で更なるクライミングの魅力を再発見する事が出来る事は幸せです。

明日は東京ーミュンヘン 明後日はミュンヘンーアテネーコス島ーそしてフェリーでカリムノス島へ行きます。

体の調子が最近今一なので、昨晩講習後に鍼灸師の元へ。二子多摩川にあるリリアへ 先生もクライマーなので安心です。

それでは行ってきます!

2011年11月5日土曜日

ギリシア神話で語るクライミングの歴史

1896年第1回のオリンピック大会が開催されたアテネでは
岩登りが1種目として行なわれ、オリンピックの代名詞と言われるほど
クライミングが盛んな時代でもありました...。



という夢を最近みましたが、実際は冗談ですよ!!!
でも、ギリシャといえば90年代半ばにイタリア人により開拓が
始まったエーゲ海に浮かぶカリムノス島です。
2006年のペツルロックトリップやインターナショナル
クライミングフェスなどが開催された場所でもあり、
ヨーロッパを代表するエリアとして成長しました。

そんなエリアをアドベンチャーシーカーズは海外クライミングガイドの場所として将来ツアーを組みたく、来週下見がてらに行ってきます!

現地ではドイツ人の山岳ガイドらと待ち合わせをし、スクーターで島を大移動しながらクライミングをします。写真、動画、出来る限りの事をすべてこなしてきます。

今年は雨男ですが、カリムノス島では天候に恵まれる事を祈ります!

帰国後はスライドショーなどをする予定なので是非ご期待下さい!

人生は一度きり、クライミングパラダイスと言われるカリムノス島で大発見してきます!

2006年のペツルロックトリップの模様

2011年11月4日金曜日

ミレーから極細シングルロープ 9mm!!

アブソルートリー プロです、このロープ。
シングル、ダブル何でも来いです。

以前ミレーから出ていたマグマに似ていますが、
何と9mmという細さ!エアークライミングとはこの事でしょうか?

国内販売は50mのみですが、サンプルで取った80mは美です。

今月半ばにある場所でその80mロープの素晴らしさを試してきます。

今回参加した中国でのペツルロックトリップでも参加していたミレーのマスコット、D.D(ダニエルデゥラック)も愛用していたこのロープ。彼は14aの4ピッチクライミングで使用していました。大きなアーチの最後2ピッチは50m近いルーフです!

そのロープの簡単なPRビデオ作成をしました。
ミレーPRビデオ第4弾です!

その名も、 アブソルート プロ です。(Absolute Pro)

2011年11月2日水曜日

ペツルロックトリップ@中国 サマリー

泥まみれのアプローチパス。
泥の付いたシューズの重さは通常の2倍以上。
アルパインのトレイニングかの様な悪いコンディションの中、
第9回のペツルロックトリップが開催された。

総参加数は約500人(把握不可能)
世界からクライマーが小さい村に集まった。
クライミングのコミュニティーは狭い。
どこかの国で一度は会った事のある人々が再会、
握手、ハグ、そしてキス、様々な文化が入り交じった
風景がゲッテゥー村に広がった1週間。

ペツルロックトリップ初のアジア、中国。
過去にはペツル母国のフランスを始め、アメリカ、メキシコ、ギリシャ、
そして来年はアルゼンチン、回数を重ねるごとに大きなイベントになっているという。
まさに国際クライミングイベントを引っ張るパイオニア的存在のイベントがペツルロックトリップだ。



イベント参加の目的は、親友であるオリビエ氏と中国山岳協会へのヘルプ、そして自分自身でも楽しむ為、このイベントが決定した瞬間からこの日を楽しみにしていた。そんな現地での天候は雨雨雨。僕がいなかった最終日はどうやら落ち着いた天候になっていたようだ。

そんなイベントは、想像以上に悪天候だったため、目的であった満足な登りは出来なかったが、クライマー同士の出会いが全ての価値を位置づけた。

ただ、スペインの開拓王、そして世界最強とも言われているダニーアンドラーダの開拓したルートを一本でも登りたい目標はあった。グレートアーチにセットされた4ピッチの8c。その1ピッチ目の8a+を目標に頑張ったが、夢となって散った...。しかし素晴らしいルートだと思う。再度チャンスが訪れたら是非再チャレンジをしたい。

そんなこんなの風景を写真にて紹介したい。


ペツルロックトリップメイン会場


まずは村の女性とショット!


日本から参加の兼原さんと新田くん お話できる時間が余り無かったのが残念 頑張れ日本!!


レイジードラゴンケーブ 7b by Daniel Adnrada


「グレートアーチ」 メインエリア


アーチ内の風景①


アーチ内の風景②


アーチ内の風景③ クライマーはフランスヤング弾丸スターのエンゾー君 8bを2本目でRP


ベトナムで一緒に登ったオンスロー。巨大なマッスルの持ち主だが5.13を登る強者


今回のペツルロックトリップのキーパーソン、オリビエと


4日目のサプライズパーチー。さあ何人の有名クライマーを数える事ができるか?


クライミングも世界レベルだがDJスピンも世界レベル!ヘビートーキースモーカーのデイビッド

僕の帰国日に行なわれたフラッシュデモコンテスト。スペインのダニーが4ピッチの14cをレッドポイントしたようだ。親友のクリスシャーマのビレイによりこのイベントの魔者が決まった模様。詳細はこちら

今後も開催されるペツルロックトリップ。レベルなんて気にせず、とにかく世界のクライマーと一度に交流が持てる最高の場所としてもっと日本人にも参加してもらいたいと思う。

あっという間の6日間。出発当日は羽田発にも関わらず成田空港へ行ってしまた事件から始まり、帰りは北京空港で僕のカバンが紛失し3時間も中国人と言い合った午前3時、様々な出来事が良い経験になったと思う。中国は今後も新しいクライミングエリアが増え、アジアを代表するデスティネーションになる事は間違いないが、クライマーとしてのモラルを同時に教育する必要が中国にはまだある。クライミング文化を欧米人を中心に中国へ持ってきた事は素晴らしい事だが、開拓しっぱなしではなく、その村/街の人々の生活を尊重しながら、中国の文化を大切に残し、自然の中で遊ぶ健全なスポーツとして広まってくれればと思う。

謝謝